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Technical updates

Windows Management Framework 5.0 Preview April 2015 がリリースされました

Windows Management Framework 5.0 は、PowerShell を コアとした機能です。ようは、PowerShell v5 と思ってもらえれば簡単ぽん?

今回のリリースは、これまでよりも確定した機能が多くいよいよ先がみえてきたのでさくっと見ておきましょう。

目次

名称

Windows Management Framework 5.0 Preview April 2015 です。2015 というのがつきましたね! Windows 10 と合わせてリリースなのかどうなのか.... 次の .NET Framework もですがリリース時期が気になりますね。

.NET Framework documentation | Microsoft Learn

ダウンロード

Microsoft Download Center からどうぞ!

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=46889

インストール

サポートOS

実は Feb Preview からですが、Windows 7 SP1 や 2008 R2 SP1 が増えました!後方互換性ってかなり大事で常にPowerShell Team は意識しています。

サーバー系OS クライアント系OS
Windows Server 2012 R2 Windows 8.1 Pro
Windows Server 2012 Windows 8.1 Enterprise
Windows Server 2008 R2 SP1 Windows 7 SP1

もちろん Windows 10 では標準で WMF5 になるので、これまで通り Windows 10 Technical Preview の 最新ビルドにもすぐに搭載されるでしょう。

コマンドで自動インストールが可能なので便利です。

CPU 対象OS コマンド
x64 2012 R2 / 8.1 Pro, Enterprise WindowsBlue-KB3055381-x64.msu /quiet
x86 2012 R2 / 8.1 Pro, Enterprise WindowsBlue-KB3055381-x86.msu /quiet
x64 2012 Windows8-KB3055377-x64.msu /quiet
x64 2008 R2 SP1 Windows6.1-KB2908075-x64.msu /quiet
x86 7 SP1 Windows6.1-KB2908075-x86.msu /quiet
必須.NET Framework

.NET Framework 4.5 が必須になっているので注意してください。

インストール不可の製品

これまでもそうでしたが、一部製品には 現状 WMF5.0 をインストールしないでください。

System Center 2012 Configuration Manager は SP1 を当てれば インストールしても問題ないです。

No. インストール不可の製品
1 System Center 2012 Configuration Manager (not including SP1)
2 Windows Small Business Server 2011 Standard
インストール例

Windows 8.1 x64 へのインストールをGUでやるとこんな感じです。

インストールに失敗する場合

言語環境が英語以外だと起こりえます。

詳しくは過去に書いた記事をどうぞ。

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バージョン変化

バージョンは、5.0.10105.0 となります。PSRemotingProtocolVersion が 2.3 に上がっていますね。

ちなみに Windows Server 2012 R2 の PowerShell v4だとこうです。

さらに、LCM更新Windows Update適用した PowerShell v4するとこうなります。

BuildVersion の変化がわかりますね。

フィードバック

Microsoft Connect からどうぞ!

Bing

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Stable と Experimental

安定版と実装中と表現するとイメージに近いのでしょうか。WMF 5.0 は、これまでも一年以上に渡って Preview リリースが公開されています。

リリースして使ったユーザーからフィードバックを受けて、どんどん機能を改善して次のプレビューで公開、を繰り返していたわけです。

今回のリリースで、Stable と Experimental な機能が明示されているので見ておくといいでしょう。

だいたいはすでに説明したものばかりです。いずれまた詳細を取り上げます。

基本的には、DSC の機能改善、PackageManagement(とPowerShellGetなどのプロバイダー提供)、ロギングなどのセキュリティ、リモートデバッグの強化が中心です。

細かいポイントはありますが、Nano Server を見据えての機能改善が盛り込まれていると表現する人もいます。*1

機能一覧チラ見

ちょっとだけ見てみましょう。

New and updated cmdlets based on community feedback : Stable

New-Item や Start-Transcript などをはじめとする、既存 Cmdlet に手をいれています。特に Common Parameter に強化はいったりAST 周りが強化されているので結構大事です。

ODataUtils improvements : Stable

あ、はい(

PowerShellGet improvements : Stable

PowerShellGetは、 PackageManagement (aka. OneGet) をバックエンドとする、PowerShell Moduleを NuGetベースでインストール、アップデートする機能です。

Install-Module モジュール名

ってできるのうれしいでしょ?

Support for -? during DSC configuration compilation : Stable

DSC Configuration の補完が強化されています。だいじだいじ!

Support for DSC RunAsCredential : Stable

今度あげますが、認証まわりのめんどくささがちょっと減ります。

Rich information for DSC LCM State : Stable

WMF 4 の最初から比べると、LCM の状態表示が強化されています。LCMのバグも同時に修正されてたりします。

Side-by-side installation of DSC resources : Experimental

結構大きくて、リソースのサイバイサイド、つまり共存ができるのはかなり助かります。

今現状は、同リソースは1マシン1リソースしか持てないのでバージョン更新などがふにゅん!って感じなので。(自動化してますけどね)

Separation of node and configuration IDs : Experimental

これはLCM の ConfigurationId を分割するやつです。便利になるので欲しいです。

PSDesiredStateConfiguration Module version updated to 1.1 : Experimental

まぁはい。2014/11 のDSC 強化を伴う Windows Update で実はバージョン上がってたちするんですけどね!

Software Inventory Logging : Stable

PackageManagement (aka. OneGet) が入るからには必須なわけで!

OneGet Module name changed to PackageManagement : Stable

哀しみですね。名前のセンスどうにかならないんですかね...!

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まとめ

PowerShell Core とか .NET Core での動作や概要がみたいですね!そろそろ進捗みたいにゃ?

github.com

*1:なんでもそういえばいいというものではない